クライストロン
構造と動作原理
- 陰極(カソード)から放出された電子は陽極(アノード)により加速され、入力空胴部に入ります。
- 入力空胴部に導入されたマイクロ波の位相により、電子が加速(正位相)または減速(負位相)されます。(速度変調)
- 一様電界中を走行する間に、加速電子と減速電子が集合し(密度変調)、次第に集群(バンチ)されます。
- 集群(バンチ)された電子は、中間空胴部における自己誘導高周波電界により徐々に強大化します。
- 最後に、集群された電子ビームが出力空胴を通過する際に強大な交流電界を誘起し、大電力マイクロ波が出力窓を通して出力されます。
コア技術
MULTI-BEAM化の効果
- パービアンス(perveance)Kを下げて、効率ηをUPする。
- 複数ビームにより総ビーム電流は増大。低電圧駆動にも対応。
MULTI-BEAMのための要素技術
複数本の電子ビーム特性を合わせこむためには複合的な設計シミュレーション技術が必要となる。
- 電磁界シミュレーション
- 熱解析シミュレーション
- 構造解析シミュレーション